ネタバレ注意

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456: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/11/13(金) 18:38:33.86 ID:iXagqUnh.net
木虎藍

時枝「ー木虎はガンナーとしてB級に上がったけど途中からスコーピオンを使うようになった」

「弾丸だけで戦えるほどトリオン量がなかったんだ」

冒頭は引き続き時枝から木虎の話をきく修のところから



「ーでも木虎が入ってからうちは前よりずっと勝てるようになった トリオンが少なくてもあいつは立派なうちのエースだよ」



「チームでの戦い方もわかってるから三雲くんの参考になると思う」

修「…..はい!」



木虎「ーお断りします」

キャプチャ2


「三雲くんを鍛えても B級上位に勝つのは無理だと思うのでー」

と 今度はどうやら先ほどの大福を食べながらのみなでのお茶の席で修はハッキリと指導を拒否されてしまう

また木虎曰く自分のトリオンは平均の範囲内、トリオンで劣っていたのは昔の話 なのだという

時枝「ー”鍛えても無理”かキツいこと言うね」

綾辻「そんなに邪険にしなくてもいいんじゃない?とりまるくんの紹介なんだし」



が それも木虎曰く 自分は無意味な努力をしている人を見ると腹が立つのだという



修「ー”無意味な努力”….?」

木虎「努力というのは 目標を達成するためにするものよ」



木虎「あなたの目標はなに?」

修「それは….」

と目標は今季の遠征部隊に入ることだとこたえる修

457: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/11/13(金) 18:39:30.92 ID:Z0Ox86LE.net
木虎「ーあなた達が遠征部隊選抜の資格を手に入れるにはチャンスは残り数試合」

「今訓練して あと数試合のうちにB級上位と渡り合えるようになると思ってるの?」

「はっきり言って あなたが上と勝負できるようになるには あと2年は必要だわ」



時枝「(2年あればいけるとは思ってるんだ 意外)」

が 修にしてもだからと言って鍛えるのをやめていいってことにはならない とこたえるも

木虎は目の前の目標から目をそらして方向の違う努力に時間を費やすというならばそれは現実逃避なのだという



木虎「ー私はそんなことに付き合うほど 優しくもないし暇でもないの」

修「……」

キャプチャ3


綾辻「藍ちゃんド正論だけどきびしい~」

木虎「私が厳しいんじゃなくて先輩たちが優しすぎるんです」

綾辻「だって大福もらっちゃったし….」

木虎「食べ物に釣られないで下さい」



時枝「(….木虎は他人に厳しいけど自分にも厳しい)」

「(こういう言い方をする場合 木虎には…)」

修「….木虎には何か もっといい策があるっていうのか?」

458: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/11/13(金) 18:40:20.80 ID:dNX3R8L0.net
静かに修の目を見返す木虎

しかしあったとしても、それをあなたに教える義理はない と言われてしまう



木虎「….あなた 親切にされることに慣れきっちゃったの?」

そういう木虎の目をやや緊張の面持ちでみかえす修



木虎「…B級トップの二宮さんは昔」

「自分に足りない技術を教わるため 出水先輩に頭を下げて弟子入りしたそうよ」

修「….!(二宮さんが….!?)」

背景には実際に頭を下げて教えをこうている様子の二宮の姿が

木虎「ボーダートップクラスのトリオンを持ってて 当時既にシューター一位まで上り詰めてたのに」

キャプチャ4


「…..あなたとは ほんと”正反対”ね」



その木虎の視線とにじませる空気に思わず手に汗をにじませている様子の修





修「…..ぼくに力を貸してください お願いします」

キャプチャ5



木虎「…….」



「….いいわ 15分だけレクチャーしてあげる」

綾辻らもやややわらかな表情をみせたあと 修達はトレーニングルームへ

459: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/11/13(金) 18:41:17.64 ID:S2bqCF5z.net
木虎「ー私が教えるのは”スパイダー” ワイヤーを使うトリガーよ」

修「ワイヤー….?」

キャプチャ6


「木虎が前に使ってたやつか….!」

と背景には以前木虎が新型ラービット相手に素早い動きで攻撃を仕掛けていた時の様子が

が、しかし木虎曰くその想像とは少し違うのだとのこと

木虎「ー私のは銃に巻き取り機能がついた特注品なの あなたには関係ないから忘れなさい」

修「…..(汗)」



木虎「ースパイダーを起動するとこういう形のキューブが出るわ」

「この角をワイヤーを張りたい場所に向けて…」

キャプチャ7


「….あなたがやるのはこれだけよ」


修「…..これだけ….?」




「…..これはつまり…ワイヤーを使って相手の動きを邪魔するってことなのか?」



木虎「そうよ」

「このトリガーのいいところは トリオン消費が少ないこと」

「ワイヤーの色を調節すれば見つかりにくくもできるし オペレーターの視覚支援と合わせれば味方にだけくっきり見えるようにすることもできるわー」

ちなみにトリオンに余裕があればメテオラ等とも組み合わせてつかえるがあなたにはまだむりだと言われてしまう



修「……..」

木虎「……..何?」

修「いや….その……」

木虎「言いたいことがあるならはっきり言ったら?」

460: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/11/13(金) 18:42:46.51 ID:pCHK5wV7.net
修「さっきの木虎の言葉じゃないけど….」

「ぼくがこれを使っても 上の人達と渡り合えるとは…」

木虎「当たり前でしょ 渡り合うつもりでいたの?」

修「……!?」



その言葉に思わず驚きをみせる様子の修だったが木虎はすぐに言葉を続けていく

曰くスパイダーは見えにくくできると言ってもそれもよく見れば気付けるレベルであるし、避けられたり切られたりもする

よって今では余程いい条件が揃わないかぎり仕掛けが綺麗に決まることはない(背景には米屋を仕留めていた時の木虎)

だからスパイダーは”ポイントに直結しにくい”と言われてそもそもあまり人気がないのだという



修「…じゃあなんで そのトリガーをぼくに…?」

「木虎みたいな使い慣れた人間じゃなきゃ 持ってても意味ないってことじゃないか…?」

木虎「その通りね」



「あなたが一人で戦うなら」



はっとする修

木虎「ーほとんどの人は誤解してるけど 獲物を仕留めるだけが罠の役目じゃないわ」

「”罠があるぞ”と思わせるだけで相手の行動を迷わせることができるし」

「罠に注意を払わせることで 相手の意識を散らせることができる」

「(三雲くんが荒船隊や那須隊に対してそう立ちまわったように…)」



「それだけで充分 意味があるのよ」



「”あなたのチームのエース”くらい”実力がある人間”にとっては」



修「…..!!」

「(空閑….!)」



遊真の顔をはっきり思い出す修と確かに遊真ならワイヤーを利用して有利に戦いそうだねと同意する時枝

また木虎は続けて、味方だけに有利なエリアをMAP上にいくつも作れるのというのはどういうことかわかるかという

461: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/11/13(金) 18:43:19.81 ID:lP599cg7.net
木虎「ー三雲くんがその場にいなくても 最悪真っ先に落とされても」

「何度でも味方を援護できるのよ」



「….それともう一つ」

「この戦法があなたに合ってる理由は….」



修「…..そうか…. この戦法は….」




キャプチャ8



「”相手に当てる必要がない”…..!」



木虎「….そう 動き回る相手と違って」

「”建物や地面は動かない”」



とやや表情をやわらげるようにいう木虎



「ーあながどれだけ不器用でも 2・3日あれば狙ったところにワイヤー張れるようになるでしょ」

「あとは自分で練習することね」



修「……….」

「(目標 能力 それに時間…. 全ての条件を踏まえた上で 現実的で無理がない….!)」

「(たぶんこれは今の僕にとって 完璧に近い答えの一つだ….!)」

その修の視線は木虎の背中に

そしてその脳裏には『木虎が入ってから うちは前よりずっと勝てるようになった』との時枝のあの言葉が



拳に力がはいる修「…….」

「(….もしかしたらぼくは今初めて)」

「(少しだけ 次の試合にワクワクしてるかもしれない….!)」


キャプチャ9


背景にはあのまま訓練を続けている千佳たち、そして楽しそうな加古に絡まれている様子の遊真の姿も

引用元: 【葦原大介】ワールドトリガー◇266【ガトリン隊長】 http://hello.2ch.sc/test/read.cgi/wcomic/1447196483/