第102話 那須玲(4) 

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435: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 23:51:43.69 ID:75IKYEgJ0.net
三上「さあ西岸の戦いに決着がついて東岸の射撃対決も終盤戦!」

冒頭はようやく動きを見せ始めた那須 来馬が激しく撃ちあうシーンから

来馬は片腕ながらもシールドをうまく使いながら撃ち合い 那須は先程までとはうってかわってあしを使い始めている様子

三上「那須隊長撃ち合いから一転機動戦に切り替えた!」

迅「雨取隊員の位置が割れましたからねー」

キャプチャ



太刀川達の解説曰く 那須は今まで東岸で孤立無援 自分が落ちれば負けの状況ではレーダーに映らないスナイパーの一発を警戒していた そのため”撃ってこさせる”ためにわざわざ目立つところに陣取っていたのだがもうその必要はなくなったのだという

太刀川「ー障害物を盾にして機動力で敵を追いつめる いつもの那須の戦い方だ」

と その言葉通り那須は道路を駆けながら志岐と通信を始める

那須「レーダーの精度を上げるわ来馬先輩の正確な座標を送って」

志岐「了解 玉狛の”釣り”は無視ですね」

那須「玉狛の動き次第だけど まずは鈴鳴を落として挟み撃ちをなくす 玉狛の”見張り”だけお願い」



太刀川「次は来馬が落ちそうだなー」

太刀川のみたてでは那須と来馬の両名が下に降りたことにより修の”嫌がらせ”が通りにくくなった 故に足をけずられた来馬が援護なしで那須のバイパーを凌ぐは厳しいだろうという

三上「ーとっさのことだったとはいえ機動力が低下した来馬隊長ではなく別役隊員が生き残っていたほうが…という事でしょうか..」

太刀川「いや…そういうのは関係ない」

「村上と太一はどんな状況でも来馬を庇うよ」

「鈴鳴第一ってのはそういうチームだー」

436: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 23:52:18.65 ID:75IKYEgJ0.net
ヒュース「ー終わりだな」

「このまま一人ずつ倒されてナス隊の勝ちだ」

場面は引き続きTV画面で観戦中の玉狛支部の面々へ

画面を見ながら人数が減るほどまぐれは起きにくくなるしここまでくれば戦闘力の差はそうそう覆らない と語るヒュースだったが またも小南に「そんなのは見てればわかるのよ」と頭を小突かれてしまう

小南「もっと実のあること言いなさいよ」

陽太郎「ヒュースならどう戦った?」

ヒュース「…タマコマが他のチームに比べて優れている点は砲撃で遠距離から戦場の”地形条件を変えられる点”だ」

「オレなら西岸のナス隊二人が片付いた時点で上流で堤防を破壊して川の水を抜き水位を下げる そしてチームの合流を優先する」

ちょっと驚いた様子でヒュースに注目する小南と烏丸

「タマコマのは白い奴以外主攻(メイン)を張れる動きじゃない 白い髪の奴を中心にしてチームで戦う」

「スズナリの合流を許したとしても ”本来の形”に戻すことを考えるべきだった」

陽太郎「ふむ…」



林藤「おっとどうやら」

「修もその”手”を使うみたいだぞ」

ヒュース「なに…!?」

キャプチャhougeki


ドグッ

那須「..!」

来馬「!?(どこをうって…)」

場面は再び修達へ 林藤が丁度いったように千佳が堤防を破壊 周囲の道路上には川の水が流れ込み那須達のスネ付近に至るまで水流が流れ込んできてしまう

三上「これは…増水した川の水を住宅地に引き込んだ…!?」

太刀川「水攻めか」

「敵の機動力を封じられればよし 那須達が水を避けて建物の上に上がれば斜線が通ってそれはそれで良し」

「三雲は遠巻きに立ち回りながらとことん那須と来馬をくいあわせるつもりだな なかなかえげつない」

そしてそうこうしながらも修は千佳にはあとは最後まで隠れているようにと指示をとばしている様子

修「(空閑は自分の任務をやり遂げた 今度は…僕が役目を果たす番だ)」

437: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 23:53:58.91 ID:75IKYEgJ0.net
また那須の方については水で動きが悪くなるのは来馬先輩も同じだから とどうやらこのまま勝負をつけにいくという動きを見せる

三上「玉狛第二の冠水の計!手足を削られた来馬隊長には更に苦しい状況になった!」

那須「(ここで仕留める トマホーク!)」

ズドドドド

物陰から那須が放ったトマホークが来馬の近くで激しく炸裂する

しかし レーダーを見たところまだ来馬はなんとか無事といった様子

合成を始める那須「(まだ倒せてない もう一発…!)」



来馬「(人型ネイバーに比べたら…)」

「(…那須さんなんてかわいいもんだ!ハウンド..!!)」




粉塵や衝撃にさらされながらも上方へとハウンドを放っていく来馬

そしてその光景は周囲で様子を伺っていた修の目にも

修「(あれは…!)」

「(…ここが勝負どころだ!)」

キャプチャ102 utiai


撃ち返す那須

更に今度は水平に射撃を行う来馬

そこへ飛び込んでいく修 




ガキキキン

ドバッ

那須は来馬からと修からの射撃 前後からの攻撃を両方ともガード しかし来馬は激しく被弾してしまう

『戦闘体 活動限界』

nasukuruma201525


来馬「….!」

「…当たれ….!!」


ボッ

那須「!!」

来馬が最初に放ったあのハウンド?が前後をシールドで守る那須を上から捉える

439: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 23:56:18.90 ID:75IKYEgJ0.net
右腕や脇腹をもっていかれてしまう那須

三上「ハウンドによる死角からの攻撃!来馬隊長の置き土産 那須隊員初めてまともにダメージを受けた!」

「すかさず三雲隊長が追撃する!」


トリガーを振りかぶる修「(スラスターオン!)」


が その攻撃は避けられてしまうも那須のシールドを砕き更に距離をつめていく

修「(”間に合った” 那須先輩のこのダメージなら ”反撃はない”)」


nasu201525


那須「….やっぱり」

「素直な動きね 三雲くん」


キュドドンッ

三上「トマホーク..!?」

迅「来馬隊長に撃ったやつですね」

「メガネ隊員の動きを先読みして外れた奴が戻ってくるよう設定してあった」

修「…くそっ….」

「(もう一点……)」


ドン



ベイルアウトしてしまう修

そして那須は少し壁にもたれつつあたりに視線をはしらせる

那須「(あと一人….)」

「(あと…..)」

が その目の前に川を渡りきってきた様子の遊真が現れる

三上「…空閑隊員!?川を渡りきってきた…!?」

キャプチャ102 kuga


那須「….残念…折角きてもらったのに….」

「もう トリオンがないみたい….」

「..悔しいわ…」


と 少し驚いている?様子の遊真の目の前で那須もまたベイルアウトしてしまう


キャプチャ102nasu



440: 名無しさんの次レスにご期待下さい@\(^o^)/ 2015/05/14(木) 23:56:56.34 ID:Uxvy8tyl0.net
三上「那須隊長ベイルアウト!ここで試合終了!ー」



そして那須のベイルアウトはトリオン流出によるものとのことからその得点は来馬へ 玉狛には生存点2点が入り




最終スコアは4対3対2で玉狛第二が勝利という結果に

迅「圧倒的不利な状況から一矢報いた来馬隊長 実質4対1で単独3点をあげた那須隊長 どちらの隊長も意地を見せましたね」


太刀川「三雲の狙いは最初から 那須の”トリオン切れ”だったわけか」

「雨取を逃して全滅のリスクを減らした上で 自分は欲張って”もう一点”を取りに行った….なるほど」

キャプチャ102osamu


「こいつは確かに曲者だ」

引用元: 【葦原大介】ワールドトリガー◇177【視覚支援!】 http://hello.2ch.sc/test/read.cgi/wcomic/1431430714/